森山農園 ― 丹波の自然とともに生きる小さな農園
① 丹波の地で始まった、ひとりの農家の物語
兵庫県丹波市。
山々に囲まれ、霧が立ちのぼる朝。
冷たく澄んだ空気と、水の音、鳥の声。
この土地に初めて立ったとき、
「ここで生きていきたい」と心が静かに決まりました。
生まれ育ちは兵庫県西宮市。
20代から大阪で花屋に勤め、22年間、花と人をつなぐ仕事をしてきました。
自然が持つ力、そして「誰かの笑顔のそばにある植物の温もり」を
ずっと感じてきた日々が、いまの農業の原点になっています。
2019年、丹波へ移住。
小さな5畝の畑からスタートし、試行錯誤を重ねて、
いまは1町2反の田畑で米・黒豆・大納言小豆を育てています。
② 土と向き合い、時間とともに育てる
森山農園が大切にしているのは、
「自然と調和した農業」を続けること。
農薬の使用は最小限にとどめ、
納豆菌や酵母菌などの微生物を活かした土づくりで、
作物が本来持つ力を引き出しています。
土を耕し、風の向きを読み、
作物の声を聴くように日々を重ねる。
その繰り返しが、やがておいしさにつながる。
そんなゆっくりとした農業を心がけています。
③ 丹波の恵み ― 自然がくれる味わい
丹波の地は、昼と夜の寒暖差が大きく、
山々から流れる清らかな水と肥沃な土壌に恵まれています。
秋になると、丹波霧が里を包み込み、
そのやさしい霧が作物にうるおいを与えてくれます。
この環境が、黒豆や小豆、お米を深い味わいへと導いてくれるのです。
噛むほどに甘みが広がる丹波黒大豆。
煮くずれしにくく上品な香りの大納言小豆。
そして、ふっくらとして旨みのある丹波コシヒカリ。
どれもこの土地だからこそ育つ、丹波ならではの味です。
④ 手仕事のぬくもりと、まっすぐな品質
森山農園の作物は、すべてに“手”が加わっています。
黒枝豆は、さやの薄いものや実の詰まりが弱いものを手作業で選別。
黒豆や小豆も、割れや虫食い、粒の大小までひと粒ずつ丁寧に確認しています。
選別後は、しっかりと乾燥させ、
お米も豆も、袋詰め後は専用の低温冷蔵庫で大切に保管。
できる限り新鮮な状態でお届けできるよう、
最後まで手を抜かず仕上げています。
お客様の食卓に届くその瞬間まで、
“農家の責任”を胸に。
⑤ 小さな農園だからできること
森山農園は、大きな農業を目指してはいません。
ただ、心のこもった作物をつくり、
食べてくださる人が「おいしい」と笑顔になる。
その一瞬のために、毎日畑に立っています。
自然の恵みと人の手が重なって生まれる“ひと粒の美味しさ”。
その価値をこれからも大切にしていきたいと思います。
森山農園は今日も、丹波の風の中で、
静かに土と語り合っています。
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